2018年2月7日。その頃、かぶしき村の民たちも、かそう通貨村の民たちも、持っいてるかぶやコインの値段がどんどん下がって苦しんでいました。そんななか、まつかぶさんはいきなり、「VACUS.VACUSを、皆にただで上げる!」といいだしたんです。っていうか、すでに少し配ってました。 VACUS.VACUSっていうのは、「AvacusのなかでVACUSがつかわれた時に、お金がもらえるよ」という【やくそく】、みたいなものです。普段はみんな、BTCでお買い物するんですけど、まつかぶさんは、それをVACUSでも支払えるようにしたかったんですよね。実は、さいしょから。 つまり、まつかぶさんはお金を集めるためにAvacusを始めたんじゃなくて、自分でお金を作るためにAvacusを始めたんです。いがいと頭いいですよね。 もしAvacusを使ってるみんなが、とてもつよいBTCじゃなくて、「VACUSの支払いでもいいよ!」ってなったら、当然、この【やくそく】は価値を持ちます。だってこれは、持ってるだけでVACUSがもらえる【やくそく】だからです。 だけど、まつかぶさんは少し頭がおかしいので、このばらまきを「あと5回やる!」って言いだしました。 しかも、少しづつVACUS.VACUSを配っていって、最後には皆が持ってるVACUSの【はんぶん】もの数を、「いっきにどーん!」して、「その次の日から、VACUSを使えるようにするよ」って、みんなに約束したんです。 VACUSを持ってた人たちは皆、大喜びしました。もしそれが本当になら、自分たちのVACUSがお金になるだけでなく、ただでもらったVACUS.VACUSがにも値がついて、その上お金を持ってきてくれるからです。 さいしょは、まつかぶさんのことをバカにしていた人たちも、まつかぶさんのVACUSにかける本気をしだいに感じはじめていました。
第五話「サブトークン無償配布――運営の真の狙い――」