
VACUSを欲しがったのは、かそう通貨の事をよく知らないかぶしき村の民たちでした。彼らは、まつかぶさんが何を言ってるのかちっともわかりませんでしたが、まつかぶさんが「お金もうけが上手」な事はちゃんと知っていたのです。 VACUSをはじめて売り出す日、まつかぶさんは1日の予定をまるっとあけていました。そんなに売れないと思ったからです。けれども、かぶしき村の民たちが売り場に大ぜい押しかけて、用意していた3000まん円分のVACUSは、たった2時間で売り切れてしまいました。まつかぶさんは慌てて、急遽XCP(へんなお金です)建て向けに用意していたVACUSを追加で売り出しましたが、そちらも、すぐに売り切れ。 まつかぶさんが、一週間後にもう一度売り出したときには、価格を25%も引き上げたにもかかわらず、やっぱりすぐに売れてしまいました。 みんな、頭がおかしかったんでしょうか? いいえ、そんなことはありません。あの時、まつかぶさんからVACUSを買った人たちは、買値から40倍以上にもなったVACUSを使って、いまAvacusで買い物を楽しんでいます。 かそう通貨のことなんかよく知らないかぶしき村の民たちや、落書きだからと馬鹿にせずにブログをちゃんと読んだ人たちが、結局正しかったんですよね。
第二話「VACUSをほしがった人たち――プレセール完売――」